OVER THE HILL

永遠の半ばを過ぎたお母さんと、小2男児の学習日記(弟付き)

小さいころから”質問する力”を育てる

私の6才の長男は今週から小学校1年生。ナゼナゼどうして?の質問がとても多い子で、私はそのひとつひとつに極力丁寧に答えるようにしている。忙しいときにしつこく同じことを何度も聞かれるとイラっとしてしまうときも正直ある。でもそこはぐっと我慢して説明する。そうしないといつしか私に質問することを止めてしまうと感じるから、できる限り頑張ることにしている。

小学校に入ると両親以外の大人やもしくは友達にも「なぜなぜどうして?」の質問を投げかけることもあるだろう。しかし、学校の先生方もお忙しくて生徒全員の質問に時間を割いて答えるのは大変だ。なので、何かを教えて貰ったら「教えてくれてありがとう」とお礼を言わせることにしている(親の私に対しても)。回答への純粋なお礼ではあるが、相手が「この子に教えてよかった」と思ってくれたら、また次回も心よく教えてくれるかもしれない。

 先日、電車の中で「電車はどこで作るんだろう~~?」と息子が独り言のように言っていたら、隣の席のおじさまが、「日立と川崎重工と日本車輛製造と…」と教えてくれた。息子が思わず「そうなの?教えてくれてありがとうございます!」と言ったところ、おじさまが喜んで、鉄道車両メーカーだけでなく世界の航空機メーカーの話まで飛躍して、最後に「勉強したらカッコいい電車も飛行機も作れるぞ!1年生になったら勉強頑張れよ!」と締めくくってくれた。

息子が「ふーん」と興味が無さそうに答えていたら、話は弾まなかっただろう。ありがとうの一言で、より多くの情報を得ることができたのだ。これも質問する力かもしれない。

私が仕事で新人ちゃんや新人坊やと一緒に仕事をするときは、彼らの質問内容で理解度を計っていた。レベル的には早慶以上の子しかいない職場なので、皆理解力はかなり高い。その反面プライドもあるのだろう、分からないことを自分で解決しようとして質問ができない子も多い。

これは教える側にも責任がある。だから私は「考えても分からなければ、すぐに質問しなさい。些細なことでも、常識問題でも、聞いたら恥ずかしいことかと思っても、なんでも質問しなさい。これは入社1年目の特権。使わなきゃ損。」としつこく言うようにし、質問しやすい環境にしている。

過去に1名、新人の男の子が何でもかんでも質問するので、上司から「自分で考えろ!」と説教を受けていた。確かに彼の質問の多さは尋常ではなかった。でも彼はめげずに「僕はこれが分からないから教えてほしいんです!教えて貰ったほうが早いと思います!」と食い下がって、結局それが彼のキャラクターになり、彼は「何でも質問できる権利」を手にした。驚くことに、それを上司や先輩だけでなく、同じことを社外の取引先にもしていた。だから彼は膨大な情報を圧倒的なスピードで蓄えていき、あっという間に他の誰よりも仕事ができるようになってしまった。

彼は間違っていない。教科書を読むよりその分野の先生に直接教えて貰ったほうが圧倒的に早いうえに、より上質で濃厚な情報が得られる。だから私は入社して間もないころの彼をみて「彼はこの先伸びるだろうなぁ」と漠然と感じたことを覚えている。それから8年ほど経ち、彼は社費で海外の一流ビジネススクールへの留学が決まった。帰国後は会社のエースとして活躍するだけでは物足りなくなり、更にその上を目指して会社から飛び出していくだろうなと予想している。

質問するということは考えているという証拠。質問するというのは大げさかもしれないけれど、生きる力に直結しているかもしれない。だから息子たちへは「質問する力」というものをゆっくり確実に育ててあげたいと思う。